平成11年度農作業事故防止優良事例現地調査
−千葉県−

危険個所予告版で事故防止活動

農作業事故の発生状況

 千葉県の農作業死亡事故は、平成元年9人、2年13人、3年14人、4年10人,5年、6年が共に5件、 7年、8年が共に11人、9年11人で9年間に88人の事故が発生している。このうち乗用型トラクターに係わるものが28.8%、歩行型トラクターに係わるものが20.5%で、ほぼ半数がトラクターと歩行型トラクターに係わる事故である。
 県農業大学校機械化研修班作成の「農作業安全研修資料」によると昭和49年から平成6年の21年間に乗用型トラクターで34人死亡しており、うち約6割の20人がトラクター自体の転倒・転落で自らの転落で亡くなっている。また歩行型トラクターでは41人が亡くなっており、うちビニールハウスの鉄骨や柱や他の物体等との間に挟まれて死亡するケースも4割近くと少なくない。

農作業事故防止の推進体制

 千葉県の農作業事故防止対策は、国や県の各種事業を農業機械士が中心となって組織している千葉県農業機械化経営振興会や千葉県農業大学校研修科機械化研修班などが主体に市町村とタイアップして推進している。

農作業事故防止対策

 平成10年度の農作業事故ゼロ運動推進事業では、農作業安全講習会を県内で12回開催しのべ780名(うち女性が18名)で、参加者が200名に及んだ地区が2カ所あったが、女性の参加が少なく、参加しやすい環境作りが課題とされている。
 平成10年の農作業事故ゼロ運動推進大会は、危険体験コーナー、農作業安全コーナー、最新農業機械実演コーナーなど設けて実施され約200名が参加した。
 農作業環境診断・改善整備は印旛郡栄町で実施された。同町の農業機械化振興会員による栄町全域の環境診断調査(危険箇所)を行い、その結果に基づき農作業環境診断・推進会議を開き危険個所マップを作成、11月には農業機械利用実態調査と安全講習会の開催、12月に再度推進会議を開きマップで危険個所を特定し、「危険個所予告版」70本(70カ所)に設置した。予告板は同町の建設課と協議の上、主に町道、交差点、乗用車が抜け道として利用する頻度が多い農道などに設置、国道と県道は除き、そこに通じるいわゆる取付道路立てた。この予告板は平成11年度までの同種事業で県内には相当数のこの危険回避予告板が設置されている。

その他の取り組み

 同振興会の活動としては、大型特殊限定解除講習会、農業機械士全国大会への参加、トラクター傷害共済の加入促進、乗用トラクター技術交換大会の開催、県経済連主催農業機械展示会での農作業安全コーナーの設置、小型車両系建設機械特別教育研修の開催などである。一方農機の道路走行の追突や接触事故を未然に防止するため農機用の反射材の活用も推進している。



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